ただひとつ。Side Story



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「おつかれっした~!」




部活は珍しく早く終わり…、


多少自己中な進藤に軽く挨拶だけ終わすと、


俺はいそいそと体育館を出た。





「…あれ、そっちも今終わり?」


タイミング良く、隣接する武道館から出てきた大地と鉢合わせした。



「…おう。進藤の個人的な事情じゃねーか?どうせ彼女と花火大会でもいくんだろ。」


「…ふ~ん。てか、和志は行かないの?」


「…は?俺~?」


ドキっと心臓が脈を打った。




「毎年誰かと行ってるじゃん。朝永とか誘わなかったのか?」


「あ~…。朝永ね。」


「…その反応は誘ってはないんだな。まあ、断られるだろうけど。」


「………。何で?」


「あれ。言ってなかったっけ?」


「…何を?」


「朝永、好きな奴いるって。」


「え。えーっ?!聞いてねーよ。いつ聞いたんだよ。」


「えーと、最近かな。」