ただひとつ。Side Story

「…何だよ。」



俺は、なぜだか急かす。



心ん中の感情と理性とは別に働くものだ。


俺はこいつに一体何を期待してるんだ?




『今日部活は?』


「……。あるよ、1時から。」


『そっか。何時に終わる?』



…また、このパターン。



…て、ことは……。



「さあ。進藤次第じゃね?」


『ふ~ん。そっか。』



「『……………。」』



沈黙が…


もどかしい。




「お前も部活?」


『ううん。昨日練習試合だったから、今日は休み。』



…知ってる。



「…そっか。」



『…ねえ、今日花火大会だよね。』


…花火?

そういや、そうか…。



「そうだっけ。」



焦らすのは…


俺の恋愛マニュアルの中にはない行為だ。


けど、加藤が相手だと何だか調子が狂う。