ただひとつ。Side Story




ガチャッ!



…軽快に、ドアを開く。


…と、同時に……





「お~!きたきたっ、主役っ。」




待ってましたと言わんばかりに、3人の視線が一気に俺に集まった。




「……はいっ?」



俺はまだ、状況が掴めてない。




「【加藤】って、中学で和志と同じクラスだった加藤?」


「…は?【加藤】?」


大地は何故か笑いを堪えている。




「…ああ、いたっけな、【加藤いちか】!」


健が何やら思い出したかのようにして、手を叩く。




「加藤…いちか?」



胸が…、

ざわざわと音を立てる。



何でそんな懐かしい名前……。




「…そうだ、いつか聞こうと思ってたんだ。…和志、お前さー…、加藤と付き合ってたろ?」




「…………。」




今…



なんて?