~莉緒side~

「りおー。朝なんていってたんだよー」

「教えない。」

友達のいない私にとって翔と話す時間はとても楽しいものだった。

こんな関係がいつまでも続けばいい。

やっぱりそう思ってしまう。

この関係がもうすぐ終わりを告げるなんて知らずに。


ピーンポーンパーンポーン

『生徒の呼び出しをします。
2年B組、木下莉緒さん。至急、生徒会室まで来てください。』


「莉緒、なんかしたのかよ~」

「してない。」

「いってらっさ~い」

「はいはい、行ってきます」


この瞬間、私の望んでいたものは、終わりを告げた。