~巧己side~ 俺は、木下の家まで走った。 何やってたんだよ、俺。 馬鹿馬鹿しい。 フラレるのが怖いから、逃げるのか。 この想い、伝えきれてねぇじゃねーか! 人に恋した時の切なさとかこの気持ちとか、全部教えてくれたのは、木下だ。 笑って欲しい。 アイツの笑顔がみたい、それだけじゃないか。 伝えないと。