重い足取りで、玄関を出た。

じりじりと太陽が、
雫紅(しずく)の背中に微笑む。
汗が額を伝った。

「こんなに暑くなくたって…。…温暖化バカやろー!!」

家を出る前部屋の温度は36℃を指していた。