「あ、母さん、これ僕と優那が写ってるやつ」 瞬が手渡したのは、代役をした私のデビュー写真とも言える雑誌だった。 「可愛く写ってるじゃない …よかったわね、優那」 それは、可愛く写っているということに対してなのか、モデルになれたことに対してなのか分からなかったけど― 「うん!」 とにかく、嬉しかった。