―お母さんは話終えるとフウ、と息を吐いた。


「…隠していてごめんね あなたの本当のお母さんは那月という子で、お父さんは―優輝さんよ」


「おかあさ…」


「―でも優那は私の娘よ。蓮だって涼だって翔だって、瞬だってあなたの兄弟よ!」


―ああ。


「…ひっく…っく…」


私は―誕生日からずっと、その言葉が欲しかったんだ―