優太と出会えたから、あたしは寂しさを感じずに過ごしてこれた。


優太と過ごせたから、あたしは幸せだった。


優太との時間があったから今がある。



『もし優太が生きていたら……』



舜と出会う前は、何度も考えていた。


でも、そんなことを考えていてもしょうがない。


今は今しか、存在しないのだから。



今は舜のことを凄く凄く愛しているし、舜と一緒に過ごすことが当たり前になっている。


これが現実なんだ。



それに今の人生があるから、お父さんとも会えた。


一生叶わないと思っていたお父さんとの対面。


今歩んできた道が、お父さんと出会わせてくれた。