「ママー」



さっきまで蒼太と優華にベッタリだった圭介が、急にあたしにくっついてきた。


たぶん知らない人がいるから。


車から降りた蒼太が



「こんにちは」



と川越さんに挨拶をすると、つられるように優華も挨拶をした。



「ずいぶん大きな子供がいるんだね」



川越さんはビックリしたのか、目を見開いている。



「19才で産んだので」


「そっか」



舜が少し遅れて車から降りてきた。



「夫の舜です」



川越さんと舜が挨拶をしてから、みんなで小料理屋に入った。


個室に案内されて、向かい合って座る。



「素敵なお店ですね」



外観はもちろん、中に入ってみても凄くお洒落で、一つ一つの小物や置物などにも目を奪われてしまう。