「チッ」 女の子たちは舌打ちをすると屋上を去っていった。 その瞬間、堪えたものが、一気に溢れ出た── 「ひろ…た…せんせ…」 助けに来てくれた… ……すごく、すごく怖かったんだ。 「川内…」 「せんせ…い。 助けてくれて、ありがとう…ございました。」 震えと涙が止まらなくて… すると、先生はふわりと私を抱きしめた