クリスマスイブの日。
私は先生からもらったネックレスをつけて、服の中にしまった。


今日は先生と一緒に帰る日だから…
だから少しでも先生との思い出を身につけていたかった。


「失礼します。」


「いらっしゃい。」


いつも通りの先生。
やっぱり意識してるのは私だけだよね。


私は鞄の中に先生へのプレゼントも忍ばせていた。


…帰りにでも渡せるといいな。


「じゃあ勉強するか。」


先生の一言で私はハッとして、慌ててテキストを開き、課題を始めた。


私の内心を悟られないように気をつけながら。