私たちがたどり着いた場所。
それはファストフード店だった。


あ、ここ来るの久しぶりかも。


バイクのヘルメットを外すと私たちはお店の中に入った。


「やっぱ高校生と言えばここだよな!」


「それさっきも言ってたじゃん。」


「あ、バレた?」


冬也くんが舌を出して笑う姿を見て、私もつられて笑った。


「でも本当に高校生っぽいね!」


「だろ?」


そういえば先生とのデートの時はカフェだったな。
私の為を思って選んでくれたんだよね。
…あの時は嬉しかったな。


そんなことを考えていたら注文をしてきた冬也くんが戻ってきた。


「席着こうぜ」


「うん。」


今は先生のことは考えずにしよう。
冬也くんと一緒に楽しもう。


私はそんな思いを胸に席についた。