・・・

眠ってしまった夏樹を、

後ろからそっと抱き寄せてみた。

・・・

昨晩は、

久しぶりに、

熟睡できた。

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ホントのオレを見せられるのは、

夏樹が初めてだった。

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冷たいのも、

言いたいこと言うのも、

こうやって、

抱きしめるのも・・・

・・・

これは恋と言うものなのか?

・・・

もうこんな歳なのに、

誰かを愛したことがない俺は、

この不思議な感情を理解できない。

・・・

今はただ、

この夏樹のぬくもりを感じていたかった。