・・・

家に帰ると、

ソファーに座り、

ビールを飲む宗次がいた。

・・・

オレを見るなり、

また、殴りかかりそうな形相で、

オレを睨んだ。

・・・

「言いたいことがあるなら言え」

オレの言葉に、

お望み通りと言った感じで、

宗次が話し始めた。

・・・

「何度、夏樹を泣かせれば気が済む」

「・・・

泣かせるような行動はとってない」

・・・

「さっきのシーン、

誰が見てもラブシーンにしか見えないぞ?!」

「呆れてものも言えないな」


「・・巧、お前ってやつは」

振りかぶった右手を、

ガシッと掴んだオレは、

宗次を睨んだ。