・・・

可愛くなっちゃって。

・・・

「オレにキスされて、

知恵熱?」

・・・

オレの言葉に、真っ赤になった。

・・・

どうやら図星のようだ。

・・・

「可愛いヤツ」

オレは夏樹の頭を優しく撫でた。

「子ども扱いしないで」

半分布団で顔を隠し、

オレに牙をむいた。

・・・

「知恵熱なんて、

子どもと一緒だろ?」


「う・・・」


オレはクスッと笑って、

「今日は休め。熱があるのに、

変わりはないんだから。

病欠っていう事にしとく。

食べたいものは?」


「・・・ない」