目覚めたアリスは真っ先にカーテンを開ける。

まばゆい光がアリスに降り注ぐ。

アリスは透き通った歌声で歌う。


輝かしい光と共に

今日も歩き出す

同じ繰り返しの毎日

そんな日常つまらない

勇気を持って飛び込もう

いつもと違う道へ~♪


……。


「いつもと違う道へ…か。」


一体、いつになったらお母様の元へ帰れるのかしら。

でも、ラビスからも離れたくない。

神よ。私はどうしたら?


コンコン。


「アリス?起きたの?」


「はい。」


「入るよ?」


「…どうぞ。」

「今日もいい天気だね。この前の雨が信じられない。」

「そうですわね。」

「朝ごはんできたよ。」


2人で囲む食卓。


何だか新婚みたい。


アリスはクスッと笑う。

「どうしたの?」

ラビスは不思議な顔をして聞く。

「何でもありませんわ。」

「もぉっ。」

幸せな食卓。