「トシ…、平助が…」 「平助なら大丈夫だ。大丈夫だから」 トシがそう言ってくれるだけで安心出来る。 すると、手術室のドアが開いた。 「先生、平助は!」 原田さんが出て来た医師に平助の容態を聞いた。 「頭を5針縫いましたが、命に別状はありませんよ」 医師の言葉に皆の安堵の息が漏れた。 「良かっ…た…」 私は安堵すると同時に意識を失った。