私は総司と斎藤さんと一緒に病院の待合室にいた。 病院に運ばれた平助は今、手術中だった。 「私のせいで平助が…」 私は俯き、スカートを握り締めた。 「大丈夫だよ、舞咲。平助は大丈夫だから」 隣にいた総司は震える私の肩を摩ってくれた。 そうは言っているが、総司も斎藤さんも落ち着かない様子だった。 すると、待合室に向かって走って来る足音がした。 「舞咲ッ!」