「見惚れてたけど、悪い?」 私は半分拗ねたようにそう答えた。 「拗ねるなよ。まあ、俺だったら見惚れる前に素直に可愛いって言うけどな」 すると、トシは苦笑しながらそう言うと私の耳に口を寄せて来た。 そして――。 「その服似合ってる。可愛いよ、舞咲」 彼の甘い声が耳元で聞こえた。 照れもなく、何でそんなこと言えるの!? しかも、周りに人がいるのに…。