実を言うと俺は舞咲の家に来たのは初めてに近い。 朝や帰りは一緒に帰っているが、家の近くの十字路までしか送っていないからだ。 何度も家の前まで送ると言ったんだが、舞咲に断固拒否された。 「何かあんのか?」 頭に疑問点がいくつも浮かぶ中、門の扉が開いた。 あ、来たか。