ん?待て。



トシがうちに来る…?



私は一瞬にして、顔を真っ青にした。



「どうした、舞咲?」



「トシ。明日、家の前に着いたら、私に電話して」



「何で?」



「良いから!チャイム鳴らす前にだからね」



「ああ、分かった」



トシは話が理解出来ないまま、念を押す私の言葉に頷く。



私が家の前に着いたら電話するように言ったのにはちゃんとした理由がある。



まあ、理由は明日になれば、分かるけどね…。