すると、私はトシに引き寄せられ、抱きしめられた。



「すっげぇ嬉しい!」



トシはお腹に子供が出来たことを喜んでくれている。



そして、彼は私を抱き上げた。



「わっ!」



世に言うお姫様抱っこは意外に高く、私は咄嗟にトシの首に腕を回した。



「ありがとう、舞咲」



笑顔を向けて来る彼。



私もそれに笑顔で答え、彼に抱き着いた。