誰か、私を助けんかい!



せっかく身なりが整ったのに着崩れしたら、大変なのに…。


「お父さん、離れないと蹴――」



「いい加減にしなさいよ、彰久君!」



お母さんの怒鳴り声と共にお父さんは私から離れた。



「舞宙!だって、私の可愛い舞咲が人妻にぃぃいい!」



「親馬鹿も大概にしなさいよ!娘の幸せを願うのが親の務めでしょ!」