「お前の勇気を先生はちゃんと見ててくれたんだな」 本当は修平先輩を許すのが怖かった。 許したら、また前みたいなことが起きるんじゃないかって…。 でも、先輩の目を見て、それはないって感じた。 だから、私は勇気を出した。 先生を許して、トラウマに囚われていた自分から抜け出す為に…。 私はトシの言葉に頷くと、空を見上げた。 「私、これからも頑張るから見ててね」 そう空にいるしらたきに呟いた。