先輩も新しい一歩を踏み出そうとしているんだ。



贖罪への一歩を――。



「頑張ってくださいね、修平先輩!」



「ありがとう、舞咲。土方君とお幸せに」



そう言って、修平先輩はキャリーケースを引きながら私達の前から去って行った。



前を向いて歩く修平先輩は何処か晴々としているように見えた。