「あと、朝の都紅さんの発言は何?相変わらず手が早いってどういうこと?」



トシの顔には大粒の汗が伝い始めた。



詮索するつもりはないけど、今日はトシを問い詰めてやりたい気分だった。



朝の仕返しも兼ねて…。



「ト~シ~く~ん?」



「わ、分かったよ!話すからそんな顔で睨むな」



トシが折れた。



私は小さくガッツポーズを取ると、トシの話に耳を傾けた――。