「お金は別に良いよ。嫌がらせの学校の方にも適当なこと言って、ごまかすから」 「お前らしいよ」 トシは怪我していない方の手で私の頭を撫でて来た。 ふと私の頭に疑問が浮かんだ。 「ねぇ、トシ。何で修平先輩と親しそうにしてたの?知り合いじゃないよね?」 私の問いに彼はギクリと肩を揺らした。