そこには､髪を二つに縛り
白の帯を絞めた
可愛い女の子が立って居た｡
友夜の持っていた金魚を見て恨ましい顔を向けてながら｡

こんなに小さい子が
この学園に居るのは､おかしいけど…何となく考えた私は不思議に思ったけど
金魚を女の子にあげる事にした｡

友夜から受け取り､
女の子に手渡した｡

｢お姉ちゃんありがとう!｣

喜ぶ女の子は走って
どこかに行ってしまった｡

｢菜月…金魚あげてよかったのか?｣

｢金魚は生きてるから､死ぬ姿余り好きじゃなかったから
いいのっ､欲しい人に持っていて貰いたいから｣

｢そうだなっ金魚お前に飼われたらすぐに…死…｣

私の目が思いっきり
友夜を睨んだ｡

｢あっそろそろｽﾃ-ｼﾞで始まるみたい｣

周りに居た､学園の人がみんなｽﾃ-ｼﾞに走り
ぶつかった拍子に､
健が転んだ｡

｢僕はいいからみんなは
行って…足ちょっとひねって…僕は部屋に先に戻って…｣

そう言うと､学園の寮の方に
足を引きづりながら戻っていった｡

健の戻る姿を見て､由美は後を追いかけた｡