お祭りの屋台が並び、
りんご飴や飴細工
イカ焼きに、たこ焼き
この季節には少し寒い
かき氷迄、
フランクフルトにおでん
綿菓子、じゃがバタ-。

普通のお祭りと変わらなかった季節はずれのお祭りだけど
この学園にしたら、大事な行事の一つになっていた。
春の夜桜祭りみたい
全ての季節にお祭りをとは行かなくても。

由美は、さっそく
ほっかほかのじゃがバタ-を口にしていた。

どれを食べても、
ただなので
好きなのを好きなだけ食べれた。

私は、
由美とは違う
フランクフルトを食べた。
温かい食べ物は、
この季節に最高。

友夜と健は、女性達の食べっぷりを見て、逆に
遊んでいた。

輪投げしたり、
射的をしたり
金魚すくいしたり。

「ほらっやるよっ」

取れた金魚を私の方に向け友夜が私に差し出して来た。

「わぁ〜懐かしい…でも
悪いよ…せっかく穫ったのに」

「いいからやるって」

私の方に金魚を差し出す

「いいなっ金魚…」

友夜が私が言ったのでは無く何となく下から声が聞こえた気がした。