朝、いつもとは違う空気の朝を迎えた。

昨日の事がまだ頭の中で
グルグル回っている。

何も考える気持ちになれずベットから起きる気持ちも
薄れて行った。

とっその時。

(ぴぴぴぴっ)

大きな音が机の上から鳴り響く…
慌ててその音の正体を探った。

鳴っていたのは、
あの電子手帳からだった。

手帳を見るとそこには、
緊急の文字、
大きな音を消し、
そのかけて来た相手が誰か見た。

その相手は…
友夜からだった。

急いで、ケ-タイから
友夜にかけ直すと、すぐに電話に出た。

「もしもし?友夜?
こんな朝早く緊急っていったいどうしたの?」

「…!?あっこれっ
これって送信じゃなくて
緊急ボタンだったのかっ…ごめん押し間違えた…」

「でも赤いボタンには緊急しか書いてないのに、何をどうやったら間違えるの?
…それと何か用事?こんな早くから」