相手の男性が答えると、
こっちの方をちらっとみた。

しかし、すぐにまたゲ-ムに夢中になっている。

私は、ちょっと暇だったので周りをまた見渡してみた。
そこには、由美と
全く知らない男性と楽しそうにバットを振りながら、
コツを男性が教えているのか
男性にバットを渡し、
飛んで来たボ-ルを見事に空振りし
由美が笑っている姿が見えた。

向こうは上手く行っているんだっ…少し羨ましく思えた。

だったら私も…。

「あの…たちかわ君?」
…あれ!?」

今の今までここで遊んでいた
たちかわ君の姿が何処にも無かった。

キョロキョロ探しても、
姿が見当たらず。

私は、奥の方まで行き、
見渡して見るが見つからず、
しばらくうろうろし、
由美の居る場所は避けて探した。

しかし何処を探しても見つからなかった。

もう一度奥の方に行き、
立ち入り禁止の部屋から、声が聞こえてきた。