もう一つの恋愛学園

「うんじゃ行くか…悪いなちょいと急ぐぜ…」

男性は、早歩きで街の方へ足を進めていった。

「あっちょっと待ってください!もう少しゆっくり…」

「あぁ?もう少しで着くんだ早く来いよ…」

後ろを振り向きそう伝えると
またさらに、足の速さが増した。

ぜぇぜぇ言いながらも、
やっとゲ-ムセンタ-に着いた。
がっしかし…。
男性は先に着いて、
クレ-ゲ-ムで一人で遊んでいた。

「あ-あんたか、こっちだこっち楽しいぜ!」

手を自分の方にこいこいと言わんばかりに向け
誘ってきた。

息が切れながらも男性の方に近づく。

そ-言えばまだ、名前も聞いて無かった…プロフィ-ルには確か
(たちかわみちひろ)って
書いてあったけど。

周りのゲ-ム機を見渡すと
生き物が取れたりするのや、
回転式でグルグル回るキャッチャ-もあった。

あんなに大きいぬいぐるみも、遊んでいる人がとても楽しそうに見えた。

男性が夢中になっているのが分かる気がした。

「あの…たちかわくんだよね?」

「あぁ?そうっスけど」