もう一つの恋愛学園

その中には今の所、
一人だけ参加している事がわかった。

由美は先にやっていた為
2人居る事が分かると、
暗くなる前に、
先に行くねと先に探しに行った。

私もその席に行こうとしたら…由美のように、
勇気が無く、
探しに行く事が出来なかった。

ノロノロしている間にも、時間が経ち、なかなか相手の場所に迄行く事が出来ず。

すると、目の前で何やら
こそこそ喋っている人の手には辞書があった。

そう、あれは入学して
次の日に配られた電子辞書
正確には、電子手帳な物。

よく見ると、画面があって
そこにカ-ドを通しているように見えた。

確か、鞄の中に…まだ辺りが明るいのを確認し
鞄の中から取り出した。

同じように、電子手帳に
カ-ドをスライドすると、相性の良い人の連絡アドレスが現れた。

今居る人は確か…
ボタンを押して見ると、前の方で、音がした。

そうその音がしたのは、私が今会おうとしていた、相手の場所に繋がっていたのだった。

気づいた相手の人は、慌てて
電子手帳からの音を止めた。