私の名前は、
瀬戸菜月(せとなつき)

高校を卒業してから二週間が過ぎようとしていた。

「菜月〜あなたに手紙が届いているわよ〜早く降りてらっしゃい!」

どうやら母が一階で、私を呼んでいるらしい。

「何ぃ〜?今降りてくから待って〜!」

自分の部屋のドアを開け、階段を降り一階の玄関に向かった。

そこに居た母から、
手紙を手渡されたので、
テ-ブルの椅子に腰掛け
手紙の中身を確認した。

私は内容を読むなり、
だんだん喜びに沸き上がって行った。

そう、あの
何人もの人達が行きた
がっていた、
学校に受かった。

私は、その様子を伺っていた母に話そうとしたが、
どうやら、
封筒の宛先を見ていたのか、すぐに理解し
入学への準備に取りかかる事となった。

理解ある母でよかった何て心の中で言っても、
聞こえているはずもなく、喜びの「ありがとう」
だけで十分に伝わっていると思った。