In the warm rain【Brack☆Jack3】

「…チケット、用意するように言ってくるわ」


 ユイは立ち上がる。


「…俺達みてェな人間にとって、大切なモノって何なんだろうな…」


 病室を出て行こうとするユイの背中に、レンは語り掛けた。

 ユイは、ゆっくりと振り返る。


「…複雑な男心、っていうのも、分からないものね」


 そう言って、二人はお互いに笑い合った。