電車に揺られている時、メールが届く。 『今から寮出るな! 逢えるの楽しみやで♪』 そんなん知らん そう返信したいけど、冷静になるんだ、瑞葵。 『はいよ~』 とだけ返信して、首元のネックレスを指先で弄る。 もうそろそろ、解放されないと。いけないのかな…? ただ、バイブが鳴り続けるのを無視り続ける。 それがあたしの嫌悪感の始まり。