男子二人、女子一人。健全なる共同生活。

彼の名前は高井礼音(タカイ・レオン)。


彼女の名前は小笠原清花(おがさわら・さやか)と言いました。



そして、一年がたち、彼らは二年生になりました。

礼音は相変わらず、全部のグループと仲良くしているけれと、どこのグループにも属さなくて、その感じがまたカッコいいと、今度は後輩にも大人気。

清花はというと、もはや彼女に話しかける人は皆無になり、
「美人だけど残念な人」
枠で今日も一緒狼。



なのに、先輩の過去問をもらっている全員より、いつもいつも成績がよく、ときには先生を困らせる勢いで鋭い質問をするのでした。


……さて。
そんな目立つ二人がいるのに、全く目立たない男の子がおりました。