恋飴なみだ味

『『失礼しましたーっ。』』

あたしと涼太はカギを取って、階段を上っていた。

『柚未さぁ、好きな人いないの?』

『いないけど、何?』

いや、いるけどね。目の前に。

『いや、別に。』

『ふーん。』

なんであたしは、素直になれないんだろ。
ホントはもっと話したいこと、あるのに。
『涼太は?好きな人、いないの?』

『いねーよ。』

あれ…?

なんか、顔、赤くなってる?

もしかして好きな人、いるの?

嫌だよ。

いないって言葉、信じていいんだよね…?