江藤さんはそういうと、逃げるようにあたしの前から去っていった。 なーんだ… 律、いないのか… 帰ってきた後じゃ、疲れてるだろうし… 明日話したほうがいいよね…?? あたしは、明日、律に話すことにした。 そして、律がいない今日はなぜだか長く感じた。 早く、明日にならないかな… 早く… 律に会いたい… そして、やっと時間は過ぎ、夜になった。 夜になった今でも、律のことが頭から離れない… 「はぁ…。全然眠れない…。」 あたしは、体を起こして、例の屋上に足を運んだ。