最初は、「親が悲しむかもしれない…。親不孝はしたくない…。」なんて考えでがんばってこられた。 でも、今のあたしにはそんなことを考える余裕さえなかった。 とにかく、あたしは早くこの世界から逃げたかった。 この世界から消えたかった。 死にたい気持ちでいっぱいだった。 そして、あたしは授業が始まるチャイムとともに教室を飛び出した。 クラスのみんながざわついていたが、そんなこと気にせず、全力で廊下を走った。