屋上にでも行って、風に当たってこようかな…。
あたしは、屋上へと向かった。
ここの屋上は意外と高く、そして広い。
しかも、眺めは最高にきれい。
町の明かりが一面に広がって、すごく落ち着く。
あたしのお気に入りの場所の1つでもある。
でも、あたしは自殺したことがあったので、屋上に行くことは禁じられている。
だから、眠れない夜だけこっそり屋上へと向かう。
あたしは、屋上の重たい扉を開けた。
その瞬間一気に冷たい風があたしを襲った。
「さむっ!!!」
あたしは、手をポケットに入れ、ベンチのところに向かおうとした。
が、そこには誰かがいた。