あのとき、少しだけ自分の本音を口に出して言ってしまい、なぜか、それが心のどこかでひっかかっている。
別に、自分の気持ちを律に言ったことに関して後悔しているというわけではない。
ただ、あの日以来、律といるとなんだか落ち着かない。
律と話していると、楽しくなると同時に、心臓の鼓動が速くなる。
律が違う女の子と話していると、胸が締め付けられるように痛くなる。
律が近くにいると、目で追ってしまう。
律が近くにいなくても、探してしまう。
これは…何??
何なのだろう…。
あたしの頭の中は律のことで頭がぐるぐるしていた。
そのせいか、なかなか寝付けなかった。