ドンッ すると、弟の拓也にぶつかった。 「あ、ごめん…。」 「姉ちゃん、大丈夫か…??」 拓也は優しい。 あたしの自慢の弟。 大好きな弟。 だから、心配かけたくない…。 「うん!!大丈夫!!あんたは、自分のことだけ考えてればいいの!!あたしのことなんか、考えなくていいんだからね!!」 初めてこんなにお姉ちゃんっぽいことを言った気がする。 「あ、あぁ…。そうだな…。」