「どうせ、退院祝いをしてくれたのもあたしを気持ちよく施設に預けるためなんでしょ??」 「愛…。」 「施設に預けてあたしを捨てる気なんでしょ!?」 パチン 鈍い音が響いたと同時にあたしの頬はジンジンと痛み出した。 「愛を捨てるつもりなんてないわよ!!本当はあなたを手放したくないわよ!!だけど…だけど…。」 お母さんの目からは涙が溢れていた。 後ろで見守っていたお父さんがお母さんの背中をさすって落ち着かせようとした。