「律、愛ちゃん!!ちょっと待って!!」


お母さんに呼び止められた。


「なんだよ、母さん。俺、疲れて眠いんだけど。」


「あんたたち、明日なんか予定ある??」


「予定??」


あたしと律は顔を見合わせた。


「別に何もないけど…。」


律がそう答えると、待ってましたと言わんばかりにお姉さんがあたしたちのとこまで走ってきた。


「明日、これ行かない??」



そう言って、あたしたちにチラシを見せてきた。


そこには”海のイルミネーション”と書かれていた。


「「海のイルミネーション??」」



あたしと律は声を揃えて、頭に?をいっぱい浮かべながら、お姉さんに聞き返した。


「そう!!なんかね、海でイルミネーションがあるらしいのよ!!今日と明日あって、今日、友達が行ってきたらしいんだけど、すっごくきれいって言っててさ!!すっごく行きたいの!!だからね??みんなで行こう??」