「えー!!もう帰っちゃうの??もうちょっといいじゃん!!」
彩乃はあたしの手をつかんで、離そうとしなかった。
「母さんが、『早く帰ってきなさい』ってうるさくてさ。」
「えー!!」
「あたしも、帰りたくないな…。」
そんな彩乃を見て、あたしもつい本音が出てしまった。
「愛??」
律は、そんなあたしを心配そうに見た。
「いや、律の家に帰りたくないとか、そういうわけじゃなくて…。ただ、みんなと離れたくないなって…。」
だって…
「あたしには、友達って呼べる人がいなかった…。でも、律に出会えて、みんなに出会えて、友達がどれだけ温かいものなのかを知ったの…。」
みんなは何も言わなかった。
「もう、友達なんていらないって思ってたし…。こんな人生なんてって思って、死にたいって何度も思ったし…。」
ただただ、みんなは静かにあたしの話を聞いてくれた。

