「うぅ…。」


まぁ…確かにそうなんだけども…


でも…!!


あたしにだって心の準備ってもんが!!


『はい??』


インターホンの向こう側の声は女。


おそらく、お母さんだろう…


「あ、俺。律だけど。」


『あー!!はいはい!!今開けますね!!』


く、来る!!


律のお母さんが来る!!


あたしは、緊張のせいで、ガチガチになっていた。


「そんな緊張しなくてもいいから。それに、母さんたちには愛が来ること知らせてるんだし。」


そう。


律は事前にあたしが泊まりにくることをお母さんたちに話していたのだ。