「帰りたくないって…。もう逃げないって約束しただろ!?」


「だけど!!…やっぱ怖いの。」


あたしの体は小刻みに震えだした。


すると、律は優しくあたしを抱きしめてくれた。


「ごめん…。ごめんね、無理矢理連れて行こうとして…。」


「ううん…。大丈夫…。」


またあたしは律に迷惑かけてる…


だめだな…

ホント、弱いな…あたしって。


「家族に会うのはさ、愛が会いに行けるってなったときに行こう??それまで、俺んちにいなよ。」


「え…!?」


「だって、行くとこないだろ??」


「そ、そうだけど…。」


急に律んちに泊まるなんて…


「おいでよ、愛。」


でも、律があまりにも優しく囁くもんだから…