あたしの小さな抵抗はむなしくも律の耳には入っておらず、律はあたしの部屋のドアを開けた。


ガチャッ


「おじゃましまーす…って!!なんでまだパジャマなんだよ!!」


「それは…えっと…。」


言えないよ…


着ていく洋服が決まらないなんて…


でも、律にはなんでもお見通しみたいで…


「もしかして、着ていく洋服が決まらないのか??」


ギクッ!!


「えっと…。う、うん…。」


あたしの顔はみるみるうちに熱を増していった。


今、あたしの顔真っ赤なんだろうな…


恥ずかしい…


すると、律は洋服の山からある1着のワンピースを手に取った。


「ん。」


律は、そのワンピースをあたしに差し出した。